ロシア・ウクライナ戦争にて、ウクライナのドネツク州で殺害されたウクライナ軍人であった49歳のパンクラトフ・オレクサンドルの死体が、2022年5月14日土曜日にウクライナのリヴィヴで葬儀が挙行された。彼の棺の死体の周囲で女性の親族らが慟哭した。
ロシア・ウクライナ戦争が2月24日に勃発してから、約3カ月経過するも、終結の見えない消耗戦の様相を呈した。2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻したとき、ロシア軍は数日間から数週間のうちにウクライナを制圧すると想定した。戦争は約3カ月目に入っても、終わりが見えず、戦果も見込めず、消耗戦に陥った。ロシア軍はすぐに勝利することもなく、ウクライナの大部分を制圧できず、傀儡政権も樹立できていない。
ロシア軍はキエフや他の大都市の郊外で、ウクライナの堅固な防衛で足止めを食らった。ロシア軍の輸送隊は輸送区間で立ち往生した。侵攻から1カ月余りで、ロシア軍は電撃作戦の転換して、キエフ近郊から軍を撤退させた。親ロシア分離派が2014年からウクライナ軍と戦闘したドンバス地域に焦点を移した。
ロシアは2014年に併合したクリミア半島周辺の領土を大幅に奪取した。ウクライナをアゾフ海から完全に切り離して、マウリポリの巨大製鉄所に潜伏したウクライナ軍を包囲網の末に5月18日に陥落させて、重要港であるマリウポルを制圧した。ウクライナ東部での攻勢は、西側諸国の軍事資源等がウクライナの劣勢な軍隊が流入するも、同様に行き詰った。
ロシア軍は、ドンバスのウクライナ側陣地を執拗に攻撃し、分離主義者との戦闘で築かれた防衛線を侵攻した。ウクライナ軍の抵抗に対して、その他の地域に、ロシア軍が西側の武器輸送、貯蔵所、重要なインフラを、巡航ミサイルや空爆で狙って、ウクライナの軍事力と経済力を弱体化を狙った。
ウクライナと西側諸国の多くは、ドンバス地域に軍事資源を投入し、ロシアの5月9日の戦勝記念日に決定的な勝利を目指した。ロシア軍はウクライナ東部での大規模な侵略から、ウクライナ軍に対する包囲戦を着実に固めた。モスクワ指導部は軍司令部に、成果を強要して軍隊を送り続けた。ロシア軍の一部はドンバス地方にも再配備された。ドンバスの戦闘は、次第に砲撃戦から位置取りの戦いになり消耗戦に陥った。