ロシア・ウクライナ戦争にて、2022年7月29日に、ウクライナ東部のロシアに支援された分離主義勢力が支配するドネツク州地域のオレニフカ(Olenivka)の刑務所が砲撃されて崩壊した。オレニフカ刑務所群の中央にある小さな四角い建物は崩壊して、屋根が粉々になった。オレニフカ刑務所で、有刺鉄線フェンスの隣の地面に焼死体が並べられた。親ロシア派の調査官がウクライナ軍捕虜の死体を集積して検死した後にシートを掛けた。破壊された刑務所のバラックにウクライナ軍囚人の完全に焼け焦げた焼死体が残存した。その当時に刑務所には、193人の受刑者が収容されていた。その中で5月17日に南部の港湾都市マリウポルのアゾフスタリ製鉄所の陥落から投降して捕獲されたアゾフ連隊のウクライナ軍捕虜のうち約53人が殺害され、さらに約75人が負傷した。翌日の7月30日には、ロシア国防省は死亡した20歳から62歳までのウクライナ軍兵士の48人のリストを公表した。
ウクライナ軍兵士の捕虜を殺害した攻撃について、ロシア軍とウクライナ軍は互いに非難し合った。ロシア軍とウクライナ軍は共に、オレニフカ刑務所への攻撃は計画的であり、ウクライナ軍兵士の囚人を抹殺して、虐待と虐殺の証拠の隠滅を意図したと非難した。ロシア軍は、ウクライナ軍がアメリカから提供された精密ロケットランチャー(HIARS)を使用して、ロシア軍に支援されたドネツク人民共和国が支配するオレニフカにある刑務所を狙ったと主張した。ウクライナ軍は、HIMARSの使用を否定して、ロシアFSBと傭兵ワグナーが結託して、可燃性物質を使用し、刑務所の部屋の内部から急速に燃え広げて焼殺したと主張した。ロシアと分離主義勢力は、ロシアが主権国家として承認している東部2州のうちの1つであるドネツク州の完全支配を最初に試みている。
国際赤十字委員会(ICRC)は、攻撃時に現場にいたすべての人々の健康と状態を判断するため、オレニフカ刑務所への立ち入りを要請した。負傷者が救命処置を受け、命を落とした人々の死体が尊厳ある方法で処理を要請した。ICRCは捕虜への立ち入り許可は、ジュネーブ条約に基づく紛争当事者の義務として要請した。ウクライナ軍捕虜の適切な処置を確認するために、オレニフカ刑務所を訪問調査を要請したが、ロシア軍はその要請を受理していない。
Warning: Investigators examine bodies of Ukrainian military prisoners at a prison in Olenivka, in an area controlled by Russian-backed separatist forces, eastern Ukraine, Friday, July 29, 2022. Russia and Ukraine accused each other Friday of shelling a prison in Olenivka, a separatist region of eastern Ukraine, an attack that reportedly killed dozens of Ukrainian prisoners of war who were captured after the fall of a southern port city of Mariupol in May. (AP Photo)
Warning : A burned out body of Ukrainian military prisoner is seen in destroyed barrack at a prison in Olenivka, in an area controlled by Russian-backed separatist forces, eastern Ukraine, Friday, July 29, 2022. Russia and Ukraine accused each other Friday of shelling the prison in Olenivka in a separatist region of eastern Ukraine, an attack that reportedly killed dozens of Ukrainian military prisoners who were captured after the fall of a southern port city of Mariupol in May. (AP Photo)