ロシア・ウクライナ戦争にて、ウクライナ軍は、ハリコフ州のグラコボ村を2022年9月7日に、ロシア軍から解放された。グラコボ村で、ロシア軍に殺害されて集団墓地に埋められた身元不明の死体を掘り起こす作業が、9月9日に実施された。グラコボ村には、約753人が住んでいた。ロシア軍の占領下で生存した者には、半年以上の地獄だった。目の前に巨大な血の水たまりが見えた。ロシア軍が撤退するとき、ウクライナ軍に取り囲まれないように破壊と荒廃の痕跡を残した。ロシア軍によって多数の民間人が殺害された集団墓地が残存した。9月8日には、ウクライナ軍はハリコフ地方の30以上の集落を取り戻した。
ロシア国防省は9月10日に、ウクライナ東部ハリコフ地方の2つの地域から部隊を撤退させると発表した。ウクライナの第2の都市ハリコフの南側に、ウクライナ軍が侵攻した数日後に発表された。2月24日にロシア・ウクライナ戦争が始まった当初、首都キエフを侵略するロシア軍を阻止して以来、ウクライナ軍に最大の戦果となった。ロシア国防省は、バラクリヤとイジウム地域から東部のドネツク地区へ部隊を撤退させて再編成すると述べた。
ロシア国防省は、ドンバス解放のための特別軍事作戦の目標を達成するための撤退とした。ドンバスは、ロシア軍が主権を宣言している西のドネツク州と東のルガンスクの2つの分離主義がある東部地域である。ドネツクに集中するための撤退という主張は、ロシアが今年初め、首都キエフ地域から軍を撤退させた正当化と類似した。9月9日に、ウクライナ軍は、ハリコフ地方のイジウム周辺の供給源を断った。イジムへの主要供給ルート沿のクピアンスクを奪還した。イジウムから北に73kmの鉄道の拠点クピエンスクを占領した。東部の突破口により約2,500平方kmを奪還した。
イジウム当局は、住民をロシア軍から避難させ始めた。ウクライナ東部での戦闘は、南部のヘルソン周辺での攻防が続く中で発生した。東部からロシア軍兵士が南部に連行されて、ウクライナ軍が弱体化した東部前線を攻撃した。東部のロシア軍は補給線を断ったために、物資も食料も欠如した。
Warning: Ukrainian police work during the exhumation of unidentified bodies of people killed by the Russian troops in the village of Grakovo freed by the Ukrainian army two days ago in the Kharkiv region, Ukraine, Friday, Sept. 9, 2022. (AP Photo/Andrii Marienko)