1989年11月に中華人民共和国で、銃殺刑が執行された。容疑者の囚人を膝まずかせて、囚人の背中側から、死刑を執行する中国人の警察がライフルを突きつけた。まさに銃殺刑が執行する直前である。その後に囚人は銃殺されて死亡した。2019年は中国を除いて、全世界の死刑執行数の約86%は、イラン(251人)、サウジアラビア(184人)、イラク(100人以上)、エジプト(32人以上)、アメリカは(約22人)で執行された。ベトナムと北朝鮮などの死刑執行総数は全く不明である。
中華人民共和国では、約10万人以上の人々が、政府にとり不都合な事由にて、裁判もされること無く拘禁や処刑された。特に、少数民族に対しては厳しく弾圧して、反政府的運動をする中国北部のカトリック教徒やチベットの僧侶も拘禁されて処刑された。1989年の民主化運動によって、中国人の学生や市民らも逮捕されて拘禁された。囚人の多くは、起訴や裁判も無く拘禁された。不合理な不公平な裁判を強要されて刑罰で拘禁された。1990年代半ばに広まった反政府活動を、相次ぐ死刑執行で牽制した。
中華人民共和国では、政治的な弾圧により、数千人が殺害された。アムネスティ・インターナショナルの調査では、1991年だけで約1,510人以上が死刑を執行された。約1,650人が死刑を宣告された。中華人共和国の死刑執行数は、全世界の死刑執行数の合計よりも多い。正確な人数は厳重な極秘の国家機密である。1990年代に中国の国営新聞で報道された約18,194件の死刑執行数であり、1999年だけでも約1,263件だった。死刑は、中国の文学や伝統に目には目が溢れている。中国共産党の利益を忖度する司法は、大きな影響を政府から受けている。
2006年6月、中国の上海で死刑が執行された囚人の邱宣明の死体は、処刑場から火葬場に到着した。近距離で背中を撃たれた頭は、白色のガーゼで包んでいた。衣服は約1時間前に公聴会での最後の法廷で着ていたものと同一であった。シャツには大量の血が付着して、腹は切り裂かれ、腸がこぼれ落ちていた。後頭部への銃撃により死後から数分で、臓器が摘出された。(The New York Times, March 11, 2001) 中国政府は1984年に「死刑囚の死体または臓器の使用に関する暫定規定」という通知を発表し、死刑囚は銃殺で処刑することを定めた。「次の分類の死刑囚の死体または臓器は、家族が死体の回収を拒否した場合、死刑執行前に囚人が死体を志願した場合、または家族が同意した場合に利用できる」とした。中国は、2020年にコロナウイルス関連の死刑執行を行った最初の国となった。