4/04/2022

Lifeless bodies of men, some with their hands tied behind their backs, lie on the ground in Bucha, Ukraine, on April 3, 2022, Russia-Ukraine War.

ロシア・ウクライナ戦争にて、2022年4月3日にウクライナの首都キエフ(キーウ)の郊外にあるブチャの町が解放された。その静かな並木道には、破壊されたロシア軍の車両が道に並び、家屋の建物の大部分は完全に破壊されていた。見渡す限り民間人の死体が散らばり、両手を白布で後手に縛られた死体の隣には、ウクライナのパスポートが置かれた。その他には白い布を後ろで上腕に巻いていた。後頭部から至近距離で射殺され、いくつかの死体には拷問の跡があり、強姦の報告もあった。少なくとも約20人の民間ウクライナ人が、布切れで手を後ろに縛られて殺害された。草地の土手で自転車に絡まって殺害された死体が、ブチャのヤブスカ通りに散乱していた。両手は白い布切れで縛られ、後頭部を撃たれて殺害された。ウクライナ検察当局によると、ロシア軍が撤退したキエフ周辺地域から約410人の民間人の死体が収容された。

 2022年4月3日にブチャの町に集団墓地が発見された。ブチャはロシア・ウクライナ戦争が始まって以来、最も激しい戦闘が行われた。ロシア軍が約25キロ離れたキエフを包囲するのを阻止した。教会の敷地内にある集団墓地には、戦争後に初めて埋められた死体が発掘された。少なくとも12死体が黒い死体袋に入れられて、墓地の中に積み上げられた。ブチャ住民は、周辺の戦闘で殺害された民間人の約150体の死体はすでに埋められていた。ブチャ市長は、埋葬された犠牲者は最大で約300人に上ると述べた。ウクライナ人の身内は集団墓地で泣きながら身内の死体を探した。

 ロシア軍は2月24日に3方向からウクライナに侵攻して、北方のベラルーシから進駐したロシア軍兵士たちは、キエフに接近するのに数週間も費やした。ウクライナの守備軍の断固とした反撃に直面し、ロシア軍の侵攻は停滞した。ロシア軍は3月29日から一部撤退して、今後の侵攻を他の南部と東部に集中させると述べた。4月2日にウクライナ軍がキエフ州をロシア軍からの解放を宣言した。4月3日にウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領はビデオ演説で、ウクライナ人に対するロシア軍によるジェノサイド(集団虐殺, genocide)による抹殺と絶叫した。ロシア国防省は、ロシアによるブチャ占領中に、地元住民が暴力行為に遭っことは一度もないとフェイクと主張した。国連事務総長アントニオ・グテーレスは、ブチャで殺害された民間人への独立した調査が不可欠であると述べた。


Warning: 2022年4月3日日曜日に、ウクライナのブチャで、手を後ろに縛られて殺害された男性の死体が横たわった。Politico, April 3, 2022. Vadim Ghirda/AP Photo