湾岸戦争にて、イラクの銃殺隊は、クウェートで略奪をはたらいた容疑のクウェート軍兵士を処刑した。銃殺直後に、イラク軍の隊長がピストルでとどめをさして殺害した。クウェート人が集められて処刑の様子を見守っていた。やがて、クウェートではイラク軍が公然と略奪が行なわ始めた。
1990年8月2日夜明け前の闇の中で、約10万のイラク軍がクウェートとの国境を破りはじめた。その先立つ2週間にイラクとクウェート政府はサウジアラビアのジッダで会談を開き、両国の意見の相違を調整した。合意は得られず、イラクの代表は8月1日に会談を放棄した。イラク軍の集結からクウェート全土への攻撃が勃発した。
クウェート市に入ったイラク軍は、 中央銀行と情報省が有る宮殿を最初に攻撃した。数少ないクウェート軍は、イラク軍に圧倒され追い払われた。首長と家族らは海軍の小型舟艇でサウジアラビアに南下した。イラク軍は国境を完全に閉鎖して制空権を握った。8月3日に、バグダッドのラジオで、サダム・フセイン大統領はクウェート侵攻により、クウェートをイラクの19番目の州として永久の占有をを宣言した。
イラク軍侵攻した直後から、クェートで拷問や殺人が行なわれ、多くの逮捕者が出た。クウェート人は、外に連行されて、尋問された。逆らう者は殴られ、手足を切断され、強姦されて、多くが殺害された。イラクのクウェート拷問施設には、血のこぎり、斧、つるはし、肉鉤、電気ドリル、万力、電気式牛追い棒、爪をはがすペンチ、皮膚を削った鉋などが散乱した。イラク軍に占領された6ヵ月間に拷問を受け殺害されたクウェート人は数千人に昇った。イラク軍による野放しの悪行で、組織的かつ計画的にクウェートを略奪した。
アメリカ軍を中心とする多国籍軍は、1991年1月17日に砂漠の嵐作戦により、クウェートを占領するイラク軍に対して、国際連合安全保障理事会決議678に基づく多国籍軍が軍事力を行使した。43日間の空爆と100時間の地上戦によって2月28日にイラク軍は敗走して湾岸戦争は停戦した。
