2025年6月10日にドネツクで、ウクライナ軍の遺体発掘団体がロシア軍兵士の死体を検死した。両軍で死亡した兵士を死体を本国に帰還させるための困難な任務で、戦死した兵士の最大規模の交換を行う。ウクライナ軍部隊は、死体を避難させるの約20%の地上ドローンに頼っている。無人機は遠隔操作で、前線の最先端陣地まで運搬して、死亡と負傷した兵士を乗せて後方に戻る。
ウクライナのドネツク州の丘の上に7人のロシア兵が横たわった。3人は黒焦げで、4人は腐敗した。頭蓋骨の空洞からはウジが這い出し、ハエが完全に体を覆った。腐敗臭に圧倒される。死臭とは腐敗した生物の臭いである。最悪なのは、防衛陣地で倒れた仲間から死臭が漂ってきて、何日も避難できない状態で生活することだ。日が暮れ始め、ドローンの飛行条件が悪い日に、倒れた仲間の死体を回収する。ロシア軍は前線で侵攻して、戦死したウクライナ軍兵士の死体を手に入れやすい。
2025年6月17日に、ウクライナとロシアはイスタンブールでの直近の二国間会議で、双方の6000体の遺体の交換をした。過去2年間、両軍間の遺体交換は月に2回程度行われた。国防省のデータでは、2024年5月の時点で、ロシア軍からは公表はないが、ウクライナ軍は8000人以上のウクライナ軍兵士の遺体を回収した。遺体収集チームは、死体の灰に脊椎の断片からDNAを抽出した。別の遺体には、遺族が身元を確認するネックレスがあった。両陣営の何万という家族が、戦闘で失われた親族の運命を知らずにいる。
Warning: Experts from the Ukrainian body exhumation group Platsdarm analyze dead Russian soldiers, June 10 in Donetsk.
Cristian Segura